- 日常を観る方法 - 日常記憶地図ワークショップ「上町台地編」

日常記憶地図( http://mylifemap.web.fc2.com/ ) を使って、
誰かの日常を追体験したり、自分の日常記憶地図を描いたりすることで、ご自分の日常を振り返ってみませんか。

この仕組みに興味をもってくださった方には、一緒に活用方法を考えていただけると幸いです。

■日時 
1月16日(木) 19時~21時半ごろ

■場所
コワーキングスペース往来
http://ourai.jimdo.com/往来-について/

■定員 6名
上町台地に住んでいる/いた人、通勤や通学をしている/いた人 
それ以外の方のご参加も歓迎いたします。
(ご自分の生活圏をお申し込み時にお知らせください。)

■参加費 1000円

■持ち物
筆記用具、色ペン(あれば)

■申し込み・お問い合わせ
aykt.aykt@gmail.com
上町台地以外の地図が必要な方は申込時にお知らせください。

■内容
・日常記憶地図について(サトウアヤコ)

・日常記憶地図 「カズヒロの場合」(笹尾和宏)
水辺生活について。

・一時間旅行 日常を観る 「地元っ子の谷町四~六丁目」 (笹尾和宏)
日常記憶地図「ミズホの場合」を、歩いた報告。

・日常記憶地図 公開インタビュー&ワークショップ
梅山晃佑さんの空堀に住む前の生活(夕陽丘に8年)の公開インタビューと、
ご参加のみなさんの日常記憶地図の作成ワークショップを行います。

・発表と「日常記憶地図」の使い方
みなさんの日常記憶地図を発表していただきます。
活用方法についてもご意見いただけましたら。

            • -

笹尾和宏
東大阪で生まれ育ち、祖母宅は勝山、高校は高津高校、大学は堺筋線通い、就職してからの一人暮らしは長堀橋、結婚してからは天満橋と、上町台地にずーっとかすりまくっていながらどっぷり浸った機会がない人生です。
建設会社で建物の企画の仕事をしながら水都大阪の魅力づくりを行うNPOに参加し、週末は近代建築のまちあるきガイドをしています。

普段は「いかに上町台地の起伏を避けて市内を行き来するか」を考えて移動しています。一方で、上町台地には遊びに行くには楽しいエリアがたくさんある印象です。

日常記憶地図「上町台地編」地図インタビュアー募集

今年も「日常記憶地図」の上町台地編はオープン台地vol.4(2013.11.29-12.8)に出展します。

上町台地(とその周辺)に親や祖父母(夫or妻や子でももちろんOK)が住んでいる/住んでいた人で、
自分が「地図インタビュー」やってみたいという人を募集します。


場所にまつわる記憶の聞き取りを通じて、親しい人との関係性をいつもと違う切り口で作ってみませんか。


応募者ワークショップを実施予定です。

日常記憶地図「HANARART編」地図の描き手募集(該当エリアに昔住んでいた方)

奈良・町家の芸術祭HANARART2013(9.7-11.26)に出展します。(公募の"もあ"枠です)
奈良県下の8エリアでリレー開催されるのですが、特定のエリアではなくweb参加します。

イベントのテーマが「恋鎖反応」なので、
昔住んでいたところを恋しく思う気持ちを、浮かび上がらせることができれば、
今住んでいる人や、これから訪れる人に何らかの反応を引き起こすことができるのでは、と考えています。




開催エリア
五條新町、御所市名柄、八木札の辻、今井町、郡山城下町、宇陀松山、奈良きたまち、桜井本町
に、

・子どもの頃などに該当エリアに住んでいて(生活圏が重なっていて)今は住んでおらず、懐かしく思っている方
・郵送などで「地図」を描いたりメールインタビューに応じていただける方

を、各エリア1-2人募集しています。
現在の居住地は奈良や関西に限らずどちらでもかまいません
どういったものかは、大阪・上町台地編を見ていただければ。
昔住んでいたところの記憶を改めて振り返ってみませんか?



募集中 五條新町
http://hanarart.main.jp/2013/pdf/gojo_map.pdf (PDF)
五條小学区

募集中 御所名柄
http://hanarart.main.jp/2013/pdf/gose_map.pdf (PDF)
名柄小学区

募集中 八木札の辻
http://hanarart.main.jp/2013/pdf/officialguide2013_yagi.pdf (pdf)
晩成小学校区

募集中 今井町
http://hanarart.main.jp/2013/pdf/officialguide2013_imai.pdf (pdf)
今井小学校区

募集中 郡山城下町
http://hanarart.main.jp/2012/area_k.html (参考:2012年マップ)
郡山北小学校区、郡山南小学校区

宇陀松山

きたまち

桜井本町



お申し込みフォーム



地図を描いていただいたり、メールインタビューさせていただく順番は、各エリアの会期順となります。
そのため、お待たせすることもあるかもしれませんがご了承願います。


協力してくださった方には、イベント終了後、地図のポストカードを制作しお礼としてお渡しする予定です。(ご自分のエリア複数枚+他エリア各1枚)

誰かの日常や記憶を取り込むこと

聞いたお話をテキストに、地図をGoogle Mapに再構成することで、自分の頭には「日常記憶地図」で描いてもらっただいたいの場所の位置が頭に入っています。
なので、実際にその近くを通ると、「ここは○○さんのあの場所だ」と思います。
自分の記憶ではないものを、取り込んでいるような感じがしておもしろいです。


しかも、子どもの頃の話を聞いてるミズホさんユウキさんの思い出は、家族や当時一緒に過ごした友人たちの間で共有されてきたことで、それを後から聞くのは恋人などの関係性ぐらいではないかなと思いました。


こうやって他の人の場所の記憶を体験するようなことは、私自身が上町台地にだいたい土地勘があるからできることなのですが、これを初めてこの土地に来る人に体験してもらうにはどうしたらよいのか考えています。

「地図インタビュー」の理由

「日常記憶地図」では、地図に「よく行く場所、歩く道、エリア」を描いてもらいながら1-2時間のインタビューをしました。


好きな場所、オススメの場所はどこですか?と問いかけた時に出てくる場所と、
繰り返し行く場所はどこですか?と地図を描いてもらい、その中で思い出す愛着のある場所は違うと思いました。
ぱっと思い出せない、感覚的に好ましい場所や、繰り返し通った場所や、思い出のある場所があり、それを思い出してもらいたいと考えています。


生活の本質は反復、それが安定であり、安心をもたらす。
ところがいざ生活(日常)について記そうとするとき、人は反復を回避する。
どうしても「発見」と「事件」(非日常)が中心となる。
管啓次郎「斜線の旅」p.256


4900997285斜線の旅
管 啓次郎
インスクリプト 2010-01

by G-Tools

繰り返し歩くこと、読むこと

日常記憶地図は、愛着は、繰り返し歩いた道、行ったところから生まれるのかもしれないという考えからスタートしましたが、サイト公開時に、@kirisyu さんからこのようなコメントいただきました。





mogu bookでの「何度も繰り返して読む本」や「本に線を引く」ということと、自分の中では同じなのかもしれないと気がつかされました。
まだまとまりませんが、「くりかえす」「反復」「トレース」などについて考えてみたいです。



リディア・デイヴィスの「ほとんど記憶のない女」の中の「くりかえす」という短編に、こんな一節もあります。

書くことは旅することであり、書くことは読むことであり、読むことは書くことであり、読むことは旅することである


4560071748ほとんど記憶のない女 (白水Uブックス)
リディア デイヴィス 岸本 佐知子
白水社 2011-01-22

by G-Tools

よく通る道を選ぶ

こんな記事がありました。
通勤路に最短距離よりも心地良さを求めるわけ : ライフハッカー[日本版]


通勤、通学ってルートが最適化してくるものだと思います。
人によっては最短距離かもしれないけれど、上町台地編で、「この道が自転車で通りやすいから好き」「緑が多いから好き」という話を聞くことができました。
無意識にこの道が気持ちがよいっていうのを感じ取っているのかなと思いました。



気持ち良い通勤経路をみつけたら、それをひとり占めせずに、同僚や友人と共有してみるのもおもしろいと思います。
(略)
普段は気づかなかった事務所周辺の魅力を見つけることができました。こういうささやかで個人的な経験を共有すること稀なのですが、自分たちの住んでいる環境の豊かさを皆で感じられるいい機会になったと思います。

オフィスを起点とした「日常記憶地図」ですね。こういうのもよいなぁ。