「地図インタビュー」の理由

「日常記憶地図」では、地図に「よく行く場所、歩く道、エリア」を描いてもらいながら1-2時間のインタビューをしました。


好きな場所、オススメの場所はどこですか?と問いかけた時に出てくる場所と、
繰り返し行く場所はどこですか?と地図を描いてもらい、その中で思い出す愛着のある場所は違うと思いました。
ぱっと思い出せない、感覚的に好ましい場所や、繰り返し通った場所や、思い出のある場所があり、それを思い出してもらいたいと考えています。


生活の本質は反復、それが安定であり、安心をもたらす。
ところがいざ生活(日常)について記そうとするとき、人は反復を回避する。
どうしても「発見」と「事件」(非日常)が中心となる。
管啓次郎「斜線の旅」p.256


4900997285斜線の旅
管 啓次郎
インスクリプト 2010-01

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