「レポート」- 日常を想起する - 日常記憶地図ワークショップ (大阪:20150623)

4人ご参加いただきました。
みなさん、ご自分の子ども時代や、昔一時的に住んでいたところの「地図」を描かれました。
大阪、富田林、奈良・大和郡山、ハワイ…。


f:id:aykt:20150626092358j:plain


地図の上に、よく歩く道、行く場所を手描きでプロットしていく作業を通じて、
思い出される記憶があるのではという話をしました。
何もしなくても覚えている記憶に比べて「弱い記憶」とも言えそうです。
その「弱い記憶」が出てくることに価値があると考えています。


祖父母と同じ家で生まれ育ち、今も近くに住まれ、またお子さん夫婦も近くに住んでいるという方が参加してくださったのですが、
この方の「地図」を核に、家族みなさんでファミリーヒストリーを綴っていく受け皿になっていくとうれしいと思いました。

地図を描いてみて確認した、「愛着のある場所」について10分ずつぐらい話をしていただいたのですが、思った以上におもしろかったです。まさかよそのお祖母様の話を聞いて自分が泣きたくなるとは思いませんでした…。


f:id:aykt:20150626092449j:plain


その人にとって大切な記憶を想起する場に立ち会えた夜になりました。
みなさんの物語を聞かせてもらって、なにかすごくすっきりした気持ちで帰宅しました。
日常記憶地図は、進行形の日常を取り出すより、
今はもうない日常を想起することに向いているのかもしれません。

    • -

今、2-3名ワークショップに関心を持ってくださっています。5人揃いそうでしたら開催できますので、FacebookTwitterなどでご連絡ください。