ベース地図の準備

日常記憶地図を描きこむベースの地図を用意します。


詳細地図(徒歩圏で移動していた範囲)
広域(自転車や最寄り駅なども含む範囲)

の2種類ご用意ください。



■古い地図を入手する(オススメ! )

エリアによっては、道や建物が大きく変わってる場合もありますので、
できれば、描きたい時代の地図をご用意いただくとよいと思います。


例)
1980年代の、奈良・鹿ノ台ニュータウン周辺の地図が欲しい
→管轄の図書館に行き司書さんに調べていただき、近い時代の地図を書庫から出してもらってコピーをとりました。



■今昔マップを利用する
時系列地形図閲覧ソフト「今昔マップ3」|新旧版地形図の比較に
からソフト(win)をダウンロードインストールしてください。
ご希望の年代/エリアを表示させ、印刷してください。

web版もあります



■ 地図A4サイズ印刷を利用する(一番楽です)
地図A4サイズ印刷
に、指定の地図を表示させ、(縦/横選べます)。
印刷ボタンを押して印刷してください。


■Open Street Mapを利用する(この地図は公開可能です)

OpenStreetMap
有志の手で作成されている地図です。エリアにより詳細度の違いがあります。




■ コンビニのマルチコピー機でのゼンリンネットプリントを利用する

詳細地図しか出力できないようです。
http://www.zenrin.co.jp/product/service/j-print.html
l




[ポイント]
・地図は広域と詳細の2種類ご用意ください。
・A4で大丈夫ですが、A3の方が描きやすいです。
・また、書き直しができるよう、2枚ずつ程度印刷をお願いします。
・地図の上に、ペンや色鉛筆でなぞるように描くことになります。モノクロ・薄めの印刷を推奨します。



[注意点]
日常記憶地図を公開するなら、ベースの地図の許諾が必要ですが(上町台地編は、参加イベントの運営元であるオープン台地実行委員会から許可をいただいています)
公開しないのなら、各自の私的利用ということで地図をコピーしたものを使用可能です。

「弱い記憶」

f:id:aykt:20160314114957p:plain


日常記憶地図のインタビューやワークショップを続けてみて、
地図を描いたり、話をしたり聞いたりしたりすることで初めて思い出される記憶や愛着、というものがあるのだと実感しています。



ミズホさんの話を聞いたときに、
「最初に「この町のどこが好きですか?」と聞かれたら、少し"盛って"言おうとしたかもしれないけれど、日常記憶地図を描いて話を聞かれた後だと、別のところが好きだったということが言いやすい」
と言ってもらいました。
ワークショップでは、それぞれの子どもの頃過ごした土地について描いて語ってもらいましたが、土地は違ってもなんとなく似通っている子どもの遊び方の話から、他の参加者が何かを思い出す、ということがありました。



「私はこの町のここが好き」と言うことができる記憶が、比較的記憶の表の方に位置しているとするなら、
底の方に沈んでいるような、「そういえば好きだった」というぐらいの、意識化されない記憶。
そういった記憶を取り出すことができれば、土地への思いが立体化するような気がしています。

オープン台地vol.6 オープニング トーク&ワークショップ

上町台地のまちびらきイベントであるオープン台地vol.6の、オープニングに呼んでいただきました。


uemachi-hope.net


トーク(1時間)

f:id:aykt:20151202124252j:plain

・日常記憶地図と「場所の力」について
・記憶の継承のためのツールとして
・日常記憶地図から見たオープン台地

の3つの切り口でお話しました。


・日常記憶地図と「場所の力」について
f:id:aykt:20151202174046j:plainf:id:aykt:20151202174056j:plainf:id:aykt:20151202174104j:plain


・記憶の継承のためのツールとして
f:id:aykt:20151202174458j:plainf:id:aykt:20151202174505j:plainf:id:aykt:20151202174514j:plain


「レポート」 - 日常を想起する - 日常記憶地図ワークショップ (大阪:あべのま:20150725) - 日常記憶地図blog


ワークショップ(1時間)

f:id:aykt:20151202124458j:plain

それぞれの上町台地上での生活や仕事をふりかえっていただき、日常記憶地図を描いてもらいました。

語りの時間(1時間)

今回は12人いらっしゃったので1人5分程度になりました。

f:id:aykt:20151202125228j:plain

地図をその場でスライド表示していただき、皆で見ながら話を聞きました。

f:id:aykt:20151202125308j:plain
f:id:aykt:20151202125322j:plain



市職員の方や、実行委員の方の、それぞれのまちとの関わりがわかり、
長く仕事をされている方同士でも、初めて知ることが多かったようです。
個人的にも親近感のわくエピソードを多くお聞きしました。


また、3年前に日常記憶地図を描いてくださった方が4人いらっしゃいましたが、
3年の間の生活の変化がはっきり映し出されたことも興味深かったです。
その後の話はサイトにも掲載できればと思います。


プロジェクトのスタート時にこのワークをすれば、議論も深めやすいかもしれないという感想もいただきました。
(ワークシート用意していますので興味のある方はお問い合わせください)




オープン台地は、vol.1,3-5と出展者として参加していまして、今年のテーマが「上町台地の日常をひらく」でしたので、
オープニングに呼んでいただいて大変光栄でした。
実行委員のみなさまありがとうございます。

「レポート」 - 日常を想起する - 日常記憶地図ワークショップ (大阪:あべのま:20150725)

f:id:aykt:20150708005851j:plain


- 日常を想起する - 日常記憶地図ワークショップ (大阪:あべのま:20150725)

3人+見学の方1人で開催しました。


自己紹介をしてから、日常記憶地図について20分ほどお話させていただきました。
以前までの資料に「想起」「弱い記憶」などについて付け加えています。



f:id:aykt:20150731104332j:plain


この、皆が集中している時間が本当に好きです。



f:id:aykt:20150731104400j:plain

地図と語り

今回、地図を描かれた方は3人だったため、
お1人ずつ地図の全体を説明していただきながら、愛着のある場所や思ったことを聞くという時間がたっぷりとれました。

・今のお仕事の原点のような、宮島(!)での狭くて短い濃密な学生生活

f:id:aykt:20150731114909j:plainf:id:aykt:20150731114943j:plain

宮島での、おみやげ屋が並ぶ、船着場から厳島神社への参道は、私自身も他の方も通ったことがあるのですが、
そこから道1本入ったところの集落に、住民の生活圏が広がっていたとわかって、日常と非日常の境界がそこにあるようでした。




起伏の多い地形の箕面ニュータウンの、エピソードのたくさんある子ども時代

f:id:aykt:20150731115015j:plain


土地の高低差と電車の路線や川、近くの大きな学校の敷地などが境界線となり、移動できる範囲が限られているのですが、
そこでぎゅっと詰まった子ども時代のちいさなエピソードひとつひとつがとても魅力的でした。



平野での路地での遊びとお祭り、引越しなどで生活圏が重層的になっている記憶

f:id:aykt:20150731115027j:plain

平野のだんじりがどのように移動して、神社に向かっていくかというお話をしてくださっているうちに、お祭りのことを思い出されていることがわかり、
ちょっと熱い表情をされたのがとてもよかったです。
ちいさい時の近所での引越し、大きくなってからもう1度引越しして戻ってきたこと、平らな街なので少し遠くまで移動できることが、
ここでの記憶を少し複雑にしている印象がありました。



前回のワークショップで、この語りの時間が一番重要だと思い始めたのですが、
今回も本当におもしろかったです。
子ども時代のエピソードは、別々の土地でもどこか普遍性があり、他の人のしていたこと(遊びや習い事)から自分の記憶が想起される、ということがありそうでした。



記憶の中の日常への「旅」と「観光」のような時間だと思ってます。


記憶の仕方


私は土地を風景イメージとして記憶するので、遊んだ体験や過ごした時間などのエピソードが詰まっているお話を聞いて、少しうらやましくなりました。
(思い出せていないだけかもしれませんが…)
このあたり、人それぞれで比べてみたらおもしろそうです。


生活圏

地図上に「生活圏」を描いてもらいました。
おひとり島に住んでらしたので、島での生活圏とは???となりましたが、
よく考えたら、街中に住んでいても、その領域からほとんどでない生活圏があり、
それは島のようなものだなという発見がありました。

想起の結果

思い出したので、改めて歩いてみたいとい行ってくださってうれしかったです。特に平野の路地は体感的な記憶で、地図ではうまく思い出せない部分があるとのこと。(当時の地図or細かい住宅地図をご用意していただいた方がよかったかもしれません)
お子さんがいらっしゃる方は、ちゃんとまとめてお子さんに残したい、とのことで、前回同様そのように使っていただけるのが一番良いです。


日常記憶地図のフォーマットは、日常や記憶の俯瞰や想起のための媒介に過ぎないので、
それぞれやりやすいように、自由にまとめてくださったらいいなと思いました。増えてきたらいつか展示したいですね。

参加者レポート(中村光江さん)

中村さんの研究されていることと相通じるものがあったように思います。
また、中村さんも私も特定の土地にうまく愛着を持てない(風景には愛着があります)という共通点がありました。

サトウアヤコさんの「日常記憶地図」のワークショップ。「日常記憶地図プロジェクト」とは「個人の数年~数十年の日常や記憶、愛着を地図によりアーカイブすると同時に”場所の力”を顕在化させるプロジェクト」。個人的な思いから始まった岩手沿岸部の芸能調査と通じるものを感じていて、前々から気になっていたのですが、自分自身が「特定の土地」に対して全く愛着がないので…と今回は見学ということでご了承いただき参加させていただきました。


自己紹介の後、それぞれが記憶をたどってみたい場所の拡大地図、広域地図によく行った場所、家、通る道などを書き込んでいきます。たとえば「仲良しだった〇〇ちゃんの家」、「桜の木」、「変質者が出ると噂が流れた公園」、「だんじりの道」、「変なものが好きなおばさんの店」などなど…。随分前のことでも書き出すと、皆さんどんどん出てきます。約1時間ぐらいのワークでそれぞれの日常記憶地図ができあがりました。


その後、それぞれの地図を見ながらワークを通じて最も愛着のある場所はどこだったのか、気が付いたことなどを皆で公表。これがめちゃくちゃ面白い。書いたご本人以外から「ここは起伏がありそうですね」とか「学校帰りにここでおしゃべりして解散したんですね」なんてコメントが飛び出して、それぞれの日常地図から当時のご本人の日常の断片が机上にムクムクっと立ち現れます。その後のアウトプットの方法は自由ですが、皆さんどのように定着させていかれるのかも気になります。個人的に面白いなぁと思ったのは、個人の(特に子どもの頃の)日常生活圏は非常に狭く、まるで小さな島のようになっていることでした。


サトウさんは土地への愛着はどのように生まれるのかという問いを立て、その愛着の取り出し方として「場所の力」に注目します。皆さんのワークを拝見しながらも残念ながら最後まで自分は個人的に愛着のある場所を思いつきませんでしたが、バリ島や岩手沿岸部のインフォーマントの記憶地図を作ってみたいと思いました。そして、自分がなぜ愛着のある場所が思いつかないのかということと、被災沿岸部の芸能に関心を持ったこととは繋がっていました。


サトウさんが、10年前に亡くなったお祖母さんの故郷を訪ねた想起のストーリーからは、いろいろなことを思いつきます。

会場について


今回、会場提供という形でご参加いただきました「あべのま」の高橋静香さんとは、
2年近く前のあべのまプレオープン時に、共通の友人に連れていってもらって初めてお会いしました。
まだあまり形になってない日常記憶地図にとても興味を持っていただきうれしく思っていまして、
こちらの私的な事情で時間が経ちましたが、今のタイミングで開催させてもらって本当によかったなと思っています。
高橋さんありがとうございました!

日常を想像する - ある少女 -

10年前に亡くなった、祖母の出身地に行ってみました。大正4年生まれ。 生きていたら100歳。
生前、あまり出身地のことは語りたがらなかったらしく、伯母や母が思い出をちらっと聞いているぐらいで、生まれた町の名前がわかったのが3年前。今年になってやっと、母と一緒に行くことができました。

図書館

まずは、町立図書館に行き、町史や歴史の本などをチェック。
この町は、小さいながらも古代から交通の要所で人の行き来が多かったこと、
海と山の両方の産業が発達したこと、文化的に豊かな町であったことがわかりました。

司書さんに理由を話して、町の地図を複写してもらったついでに、
役場にお勤めだった93歳の方のことを教えていただき、その方を訪ねることを勧められました。
お昼時なので後にすることに。

神社

神社に行きました。昔は海から直接参拝できたらしい古社。
ここではきっと七五三のお祝いをしたに違いないと思います。

小学校

f:id:aykt:20150717061936j:plain


神社の向かいの町に1つだけある小学校へ。小さい町なのに体育館など建物が多く敷地も広い学校でした。
曽祖父、曾祖母とも先生だったらしいので、たぶんここが勤務先かつ祖母も通った小学校と推測。
ということは、徒歩圏に家があったのだろうと思いました。

f:id:aykt:20150717061952j:plain

商店街らしきエリアにある店は、90年ぐらい前にもあっただろうか、と思いながら町をうろうろ。どうも大正時代に一度火事で村が焼けたらしく、歴史は感じるけれど、建物はそんなに古くない、というお店が多かったです。


f:id:aykt:20150717062006j:plain


この川沿いや、お寺で遊んだはずで、この海と山を見ていたに違いない、と思いました。



元役場勤務の93歳の方のご自宅にお伺いすることに。この町は家ごとに表札を用意する必要がないみたいです。
突然の訪問にも関わらず、親身になって話を聞いてくださいました。
この方が役場に勤めたのは、戦後大人になってから、また、山の方の出身とかで、
祖母とはこの町にいた時期がずれていたことがわかりました。
ですが、その方の顔立ち(色白で彫りは深くない)が、なんとなく祖母と似通っていて、
この土地のひとの顔の共通点なんだろうなと思いながら、お別れしました。

町の歴史

歴史民俗資料館にも行きました。
明治・大正期の写真が何枚かあって、小学校の写真や、町並みの写真が。
こんな感じだったのだろう、とイメージすることができました。古写真収集活動のありがたみ…。
図書館で読んでいて欲しいなと思っていた町史を購入。93歳の方も執筆者のお一人でした。

    • -


15歳まで暮らして、その後、戻ることはあったのかどうか。晩年出身地にもう一度行きたいとは思わなかったみたいです。
「海は嫌だった」と言っていたらしく、どんなに厳しい海なのだろうかと思っていたら、驚くほどに穏やかな内海でした。
10代で、両親とも相次いで亡くしたらしいので、そんな時見ていた海は好きになれなかったのかもしれません。


私が知っているのは、60代から80代までの祖母で、「おばあちゃん」でした。
なぜか和食より洋食が好きで、パンが好きで、
80歳で、「死ぬ前にヨーロッパに行きたい」って言い出して、私たちと一緒にフランスとイギリスに行って、
手先が器用で編み物が得意で、万葉集が好きで短歌を詠んでいた祖母。



この地域では一番の都会で、明治27年の小学校の写真があるということは、いち早くカメラも入ってきたようで(今も狭いエリアに写真店が4軒も)
この町で暮らしていたら、ハイカラなものが好きになるだろうな、ととても納得がいきました。
また、文化人も多く、歌会も開かれていた(女性の参加もあった)と、
大正時代に小学校には裁縫学校も併設された、と町史の本で知ったことで、
女性の地位も当時にしては高い方の町だったのではないかと思われます。



祖母からもう話を聞くことはできないし、伯母や母が覚えている話もそれほどたくさんはありません。
でも、実際に町を歩いてみて、町の背景となる情報も集めてみて、確かに、この町で少女時代を過ごしたんだと思えて、私の知らないはずの、桃割れを結って学校に通って、成績もよかった少女のイメージがくっきり浮かびました。

おだやかで美しい内海を、また見に来ようと思っています。


f:id:aykt:20150717060216j:plain



先日のワークショップで、祖母の60-80代の日常について考えようと思ったのですが、
一緒に住んでいなかったこともあり、うまく思い出すことができませんでした。
今回の旅の方が、祖母のことをいろいろ思い出せたように思います。

- 日常を想起する - 日常記憶地図ワークショップ (大阪:あべのま:20150725)

[f:id:aykt:20150708005851j:plain



今はもういない人が、好きだった場所や散歩道がふとした瞬間に思い出されます。
全部覚えておきたいと思っていても、年単位で少しずつ記憶は薄くなるのでしょう。

会話や、光景の、ちょっとした記憶を集めて、
その人が元気だったころの習慣や、一緒に歩いた道、出かけたところ、
場所とリンクしている記憶を思い出し、それを地図に落とし込んでみることで、
当時は気がつかなかったことが、何か見えてくるかもしれません。
ひとりではなかなか難しい作業を、一緒にやってみましょう。


[親や祖父母がご健在の方へ]
直接聞くのは気恥ずかしくてできない…という方は、ご自分の子どもの頃の「地図」を描いてみませんか。
例えば、今30代の方がご自分の幼稚園・小学校時代の「地図」を描くことは、
間接的に親(当時30代ぐらい)や祖父母(当時50-60代ぐらい)との関係性について描くことになるのでは、と思います。


■日時
7月25日(土) 18:30-21:30
18時15分を目処に集合ください。


■場所
あべのま http://abenoma.com/
地下鉄御堂筋線 阿倍野駅 6号出口 徒歩3分


■定員
5人


■参加費
1500円
・お茶とおやつ付き
・冊子キット含む

■持ち物・準備
筆記用具
カラーペンや色鉛筆
思い出せる材料(写真やエピソードなど)
描きたいエリアの地図

・写真などを集めたり、まとめてプリントアウトしておいてください。
・思い出したり、親しい人から聞いたエピソードなどを書き止めておいてください。
・その人の生活圏がおさまる地図(広域/詳細)を印刷したものをご準備ください。(方法はお伝えします)


■タイムテーブル(予定)
・自己紹介 15分
・日常記憶地図についての説明 15分
・地図を描く時間 60分
・発表 60分
・地図を描く時間 30分


■記録・公開について
作成の様子・地図などの記録を取らせていただきます。
地図に関して、原則としてサイト公開はいたしません。(ご希望の方は、書式に沿って仕上げていただければ公開します)

「レポート」- 日常を想起する - 日常記憶地図ワークショップ (大阪:20150623)

4人ご参加いただきました。
みなさん、ご自分の子ども時代や、昔一時的に住んでいたところの「地図」を描かれました。
大阪、富田林、奈良・大和郡山、ハワイ…。


f:id:aykt:20150626092358j:plain


地図の上に、よく歩く道、行く場所を手描きでプロットしていく作業を通じて、
思い出される記憶があるのではという話をしました。
何もしなくても覚えている記憶に比べて「弱い記憶」とも言えそうです。
その「弱い記憶」が出てくることに価値があると考えています。


祖父母と同じ家で生まれ育ち、今も近くに住まれ、またお子さん夫婦も近くに住んでいるという方が参加してくださったのですが、
この方の「地図」を核に、家族みなさんでファミリーヒストリーを綴っていく受け皿になっていくとうれしいと思いました。

地図を描いてみて確認した、「愛着のある場所」について10分ずつぐらい話をしていただいたのですが、思った以上におもしろかったです。まさかよそのお祖母様の話を聞いて自分が泣きたくなるとは思いませんでした…。


f:id:aykt:20150626092449j:plain


その人にとって大切な記憶を想起する場に立ち会えた夜になりました。
みなさんの物語を聞かせてもらって、なにかすごくすっきりした気持ちで帰宅しました。
日常記憶地図は、進行形の日常を取り出すより、
今はもうない日常を想起することに向いているのかもしれません。

    • -

今、2-3名ワークショップに関心を持ってくださっています。5人揃いそうでしたら開催できますので、FacebookTwitterなどでご連絡ください。